朝日新聞に載っちゃいました!
コピペしておきまーす!!
************************
追い出し猫 引っ張りだこ
2010年05月27日
直方税務署のイベントで税金滞納の「追い出し」を呼びかけた桜ちゃん(右)と黒ちゃん(後方)=2月5日、直方市
■宮若の着ぐるみ 出張増 ゆるくても伝え上手
宮若市に伝わる昔話が由来のゆるキャラ「追い出し猫」の着ぐるみが、各地のイベントで活躍している。災いを追い出すという謂(い)われと愛くるしい表情が評判で、昨年度は2003年末のデビュー以来最多となる12回の出番があった。着ぐるみを貸し出す若宮商工会職員で宮若追い出し猫振興会事務局長の安部勉さんは、「注目の集まるところであれば、積極的に参加させたい」と意気込んでいる。(中野浩至)
寺を荒らす大ネズミに悩む住職を助けようと、飼われていた猫が仲間を集めて戦いに挑む。大ネズミの追い出しには成功したが、猫は力尽きて絶命する――。約400年前から語り継がれている「追い出し猫」の粗筋だ。旧若宮町が1995年に地域振興のシンボルに採用し、町に追い出し猫振興会もできて携帯ストラップや置物などのグッズを販売。「ゆるキャラブーム」の波に乗って売り上げが伸びるなど、最近になって人気が急上昇している。
着ぐるみの製作を考えたのは、地元の若宮商工会だった。旧町と県の補助を受け、「桜ちゃん」と「黒ちゃん」の2匹をつくった。当初は追い出し猫のPRを主眼に置いて各地のイベントへ乗り出していたが、最近では「追い出し猫」の由来に目を付けた貸し出し依頼が増えた。
直方税務署もその一つ。今年2月に「一日署長」として登場し、直方市内の庁舎で税の滞納の「追い出し」を呼びかけた。今月2日には同市の大型スーパーであった直方署のキャンペーンに登場。「追い出せ 振り込め詐欺」の標語を腹に張り、買い物客に被害に遭わないよう訴えた。
旧宮若署時代から「追い出し猫」を活用していた直方署生活安全課の石原宏司・防犯係長は、「犯罪撲滅を掲げる警察にとって、『追い出し』は使いやすい言葉。これからもどんどん活用していきたい」と話す。
着ぐるみの貸し出し先は福岡市や北九州市、宗像市などに広がっている。安部さんは「追い出し猫の認知度が高まったうえ、『ゆるキャラ』を通してイベントの狙いを訴えやすい利点があるのではないか」と分析する。
「桜ちゃん」「黒ちゃん」とも身長約2メートル。宮若市内は貸し出し無料。市外で使う場合はクリーニング代として1体1万円が要る。問い合わせは若宮商工会(0949・52・0640)へ。